メディカルタイチを始めた理由

バレエダンサーとして酷使した身体のメンテナンスとしてヨガ実践者へ

幼少期からバレエダンスに取り組んできましたが、どうしても上に伸び上がる意識が強くなることから、背中が平らに固まってしまうことに悩んでいました。身体も辛いしこのままでは怪我につながると思い、体のメンテナンスとしてヨガを始めました。ヨガは固まった背中だけではなく、精神面においても自分を落ち着けてくれてました。そして自分を保つ心身調整法として欠かせないものとなり、全米アライアンス200時間ヨガ指導者養成コースを受講しました。

ゆったりした動きから体をゆるめることができる太極拳との出会い

養成コース修了後、ピラティスやジャイロトニックなど、様々なボディーワークにチャレンジしていたところ、メディカルタイチ(太極拳)に出会いました。
ゆったりと動き続ける太極拳の動きには、陰陽の考え方が表現されています。例えば、片方の手を前に出すときにはもう片方の手を引いたり、力を入れる前には必ず抜くなど、相反する動きを同時に行うことでバランスを取っていきます。その動きを続けていくと、全身が緊張から解放され、心身ともにとても落ち着くんです。
しかし、その逆に、動きの中で体の軸を整えていくので、足裏からしっかりと安定した強い土台が作られます。だからその上にのる体がものすごく軽く扱える様になりました。今までチャレンジしたボディーワークの中では一番自分にあっていたし、日常生活にも応用しやすいなと感じました。

一般的な太極拳とメディカルタイチの違いとは?

一般的な太極拳は、中国武術数千年の歴史の中で秘技として伝えられてきた武術で、現在300種類あると言われています。メディカルタイチはそれらの太極拳をベースに、日本の医師の監修のもと、医学的な根拠に基づいて開発されたメソッドです。 昔ながらの太極拳に比べ、より現代人の心身にあった太極拳といえます。

「動く漢方」メディカルタイチならではの若返り効果とは

メディカルタイチの最もユニークな点は、呼吸を深めながら低強度で長い時間体を動かし続けることです。筋肉が要求する以上の酸素が活性化した血流により全身に運ばれるため、止まった状態で深い呼吸をするよりも効率的にガス交換が行われ、細胞レベルで若返る呼吸法であると言えます。

手先を丁寧に扱い、経絡やツボからあらゆる器官に刺激を与える

他のメソットにないもう一つの違いとしては、動きの中で手や指を細やかに丁寧に扱うことです。手には人間の五臓六腑につながるツボがあり、体を内側から活性化して行くことから、多岐にわたる心身の改善効果が実証されています。

筋肉がブレーキとして働き、加齢で衰える「速筋」を鍛え、アンチエイジングへ

そして最大の特徴といえるのが、踏み込む動作を続けることで、筋肉がブレーキとして働き「速筋※」を鍛えることです。速筋は遅筋に対して消費エネルギー量が多く、基礎代謝が上がるとともに、筋肉痛の回復過程で「成長ホルモンIGF-1」と「若返りホルモンVEGF」が分泌されることでアンチエイジングに繋がります。また、高齢者の転倒を防ぐことで高齢者のQOLの低下を防ぐ効果もあります。

※筋肉は縮む速度が速い「速筋」と縮む速度が遅い「遅筋」で構成されます。速筋は瞬発力を引き出す際に使われ、40代以降に急激に衰えていきます。